私を汚して

写メ日記で2016年8月18日に公開したものです。


 

彼女が長い髪を洗っている。

ここはラブホテルの一室。僕はソファに座りながらタバコをくゆらせ、透明のガラス越しに浴室を眺める。白い肌に黒い髪が美しい。髪を洗う姿は女神の水浴びのようだ。

 

 

彼女は私を汚してくださいと言った。今、君は何を思いながら身を清めているのか、ガラス越しの表情からは感情を読み取ることが出来ない。

 

 

僕は君の身体を汚した。どろどろと渦巻く黒い感情の赴くままに。

 

君も、それを望んでいた。

 

お互いの欲望が、重なった結果だった。

 

汚い言葉、卑猥な表現。

僕は微かに震える君の肌に書き殴った。

君に直接触れたわけでもないのに、

ひどく興奮した。

 

 

でも、僕は、君の心を汚したくない。

 

普段は陽だまりのような暖かな笑顔を見せる君。君には明日も笑っていてほしい。そして、その純粋な笑顔の君を、僕は幾度もなく汚したい。

 

この甘美な関係はいつまで続くのだろう?吐き出したタバコの煙が静かに空間に溶けて消えていった。

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